細かな仕事から大きな仕事まで関われた今を振り返る 「地方のまち」で建築士として働くこと。

住宅建築課 岡田 陽介さん

甲賀市役所の面接を受けた理由

地元で公共建築にたずさわる仕事をやってみたい。
その思いで受けた採用試験。

学生時代、建築を学んでいました。周りの友達の多くは、設計事務所やゼネコンに就職。私も漠然と同じ道に行くだろうと思いながら、就職活動をしていました。

そのなかで、地元(旧甲賀町役場)の採用もあると知り、一度受けてみようかなと。学生時代は地元を離れて暮らしていましたが、郷土への愛着もあり、知っている土地で人のために働きたいなと思ったことが大きな理由です。

採用試験のときにも、建築のことばかり語った記憶があります(笑)。ただ、当時の甲賀町役場には、建築関係の部署がありませんでした。もちろん、そのことを知っていましたので「いずれは公共施設の整備に関われたらいいな」という感じで、まずは与えられる仕事に取り組もうと思っていましたね。

これまでの職歴、教えてください。

甲賀市合併で念願の建築関係の部署へ!
所属係員二人からのチャレンジ。

平成16年4月、旧甲賀町役場に入庁し、上下水道課に配属されました。ただ、同年10月には合併し、甲賀市になることが決まっていたので、どんどん工事をするというよりは、役所の仕事のやり方を先輩に手取り足取り細かく教えてもらいました。社会人のいろはを叩き込まれた良い期間だったと思います。

10月からは、建設課建築係へ。今は、住宅建築課全体で15名ほどの職員がいますが、スタートは、係長と私1人でした。初めての仕事は、甲賀町の甲賀西保育園の改修工事です。旧町の仕事を引き継ぐかたちで、すでに設計も終え、工事も発注済みでしたが、まだ、基本が理解できていない状況ですから、わからないことだらけ。係員も2人だけ。誰かに教えてもらえるわけでもなく、全部1人で勉強しながら進めていたことを、今でもよく覚えています。

建設部に10年、新庁舎の整備が決まり庁舎整備におよそ2年、教育委員会(教育総務課)に1年、そして今、住宅建築課に戻ってきました。今は、住宅建築課と教育総務課を兼務しています。

これまでで一番やりがいを感じたことと言えば…

いろいろな人達を巻き込みながらひとつの建物を完成させる。
これまでのアイデアを活かし甲賀市だけのオンリーワンを

公共建築の最終目的は、使用者の方に喜んでもらうこと。そのためには、まずは自分が納得いくものをつくる必要があります。計画段階から思いを持って、段階を踏んで説明し、周囲の理解を得ることが大切。しぶとさ、粘り強さが求められる仕事です。

私たちは公共工事を計画発注することが仕事です。実際に工事をするのは『つくり手』になります。ですから、つくり手さんとの関係性はすごく重要です。全て任せておいても、建物自体は、完成します。でも、私たちの思いを伝えなければ、より良いものはできません。だからこそ、設計者、現場監督、職人さんなど施工に関わる全ての人と積極的にコミュニケーションをとるようにつとめています。

甲賀市役所庁舎整備にも関わりましたが、庁舎というとパブリック中のパブリック。あまり無茶なことはできません(笑)。甲賀市のランドマークの整備にあたり、市内の色々な企業や場所を訪れて、甲賀市の魅力を再発見することができました。そのときにあたためていたアイデアを、昨年整備した西部学校給食センターに思う存分活かしました。給食センターは、安心安全な学校給食を提供する場であると同時に、子どもたちの食育学習の場でもあります。公共の空間ではありますが、メインは、小学生をはじめとした子どもたち向けの施設。

いろいろな方々を巻き込みながら、これまでの給食センターのイメージを一新する施設を目指しました。単に給食をつくっているところを見学できるだけでは、面白くないし、印象にも残りません。デザインや見せ方、伝え方にもこだわり、甲賀市産の食材や食育を楽しく学べる工夫を随所に取り入れました。

この仕事を通して思うこと、感じること。

積極的に職員が動けば変わっていくまち。
その中で建設というまちを造る仕事の大切さ。

公共工事は、道や上下水道など、一般的にインフラストラクチャーと呼ばれる、社会基盤の整備を基本としているため、市が存続し人が住み続ける限り、私たちの仕事や建設業の仕事は、なくならないと思います。まちを造る部分でも建設という仕事の大切さをとても感じています。

また、甲賀市は利便性だけでは図れない良さがあるまちだと思います。「住民として」と切り開くのは難しいので、どうしても職員目線になりますが、ちょっとずつでもまち全体が前に進むよう、職員のやる気はとても大事なことだと感じています。

これからチャレンジしたいこと

現場ファーストでやっていく。
みんなが楽しく暮らせるまちを作るために。

今の立場でいられる間は、現場第一でやっていきたいですね。

上の立場になれば、ひとつの現場にかかりきりになることは難しくなります。別のやりがいもあるのだと思いますが、使用者のことを考え、もう少しこのままチャレンジしながら働いていたいです。

message

これから同僚になるかもしれない、あなたに向けて

細かな仕事から大きな仕事まで関われるのは、地方のまちならではだと思います。技術系職員として、私自身、学校、保育園、病院、宿泊施設、体育館、庁舎などさまざまな用途の整備に関わってきました。多種多様な物件に関わることで、学べることも多いです。

多くの人とコミュニケーションをとる仕事ですから、いろいろなジャンルの知識やボキャブラリーが必要です。人を惹きつける魅力や明確なビジョン、積極的な姿勢、責任から逃げないことも大切。私もまだまだですが、日々を積み重ねる以外に有効な方法はありません。これからも『しぶとく』がんばっていきます。ぜひ、一緒にがんばりましょう!甲賀市役所でお待ちしています!

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